感性を伸ばす育て方・潰す育て方

幼児期の教育については近年非常に研究が進んでおり、習い事の一つとして情操教育を行うためのセミナーを積極的に受けているというケースも多く見られています。

人は誰でも赤ちゃんのときにはまっさらな状態で生まれて来ますので、その後どういったことを経験し、何を見聞きするかによって精神のあり方が大きく変化してきます。

ある程度成長して分別がつき文字を読めるようになれば子供自身で自らの感性を伸ばすための行動もとっていけるでしょうが、自力で移動や経験を選ぶことができない幼少期はそれを与えるのは親の役目となります。

子供の感性をその後継続的に伸ばしていけるようにするにはまず世の中全体にたいして肯定的な受け入れ方ができるようになるということが大切です。

草木を見たり音楽、映像などを見る場合にはどうしたところが楽しいか、何が面白いかということを一緒に話し合って見ていくようにすると自然に好奇心が育ち自分で物を考える能力が備わります。

逆に何らかの物事に対して否定的な意見を優先して教えたり、子供が自発的に何かに興味を持ったときにそれを理由をつけて却下するということをしていると、次第に自分でものを考えるのではなく周囲の意見に従った方が楽という思考に流されていってしまいます。

言うほど簡単なことではありませんが、できるだけ一緒に楽しい経験を共有するようにし、そのときに何を思ったかということを考えるようにしていくことで子供の感性に良い影響を与えることができます。

センスというのは蓄えてきた知識によって培われるもの

子供のときの感性が最も顕著に現れるようになるのは社会人になってからです。
学生時代までは本人の価値を決める基準は「勉強の成績」という非常に画一的なものになりますので、効率よく学習できる方法を教えてくれる学習塾に行くことにより、感性に関係なくある程度の結果を残すことができます。

しかし社会人にもなると自分で考えて行動しなくてはならない場面というのは必ず出てきますし、それまでどういった経験をし何を考えてきたかという知識の蓄積がそのままセンスの幅となって現れます。

センスというのは生まれつき備わっているものではなく、それまでどういったものを自分の中に取り込んできたかということにより少しずつ培われていくものです。

大人になってから急にセンスを伸ばそうとしてもどうしても「役に立つ」「役に立たない」ということを優先して考えてしまうため、知識の総量を蓄積することができにくくなります。

一見無駄のように思える行動も積み重ねることで知識の蓄積の一部になるものなので、子供の時こそ興味を持った経験をどんどんさせてあげるようにしましょう。