人間関係の悩みは成長の証です
子供の成長は発達心理学的にいくつかの段階を経るものとされています。
一般的には子供が「自分」と「他人」を区別して考えられるようになるのは1歳の終わり頃~2歳くらいにかけてとされており、それから成長していくにつれ自分と他人との関係性を見つけていけるようになります。
これが10歳くらいになると急激に精神面の成長が見られるようになり、それまではお互いをただの友人として考えていたところ他人と自分を比べて劣等感や優越感をを覚えるようになってきます。
子供の多くは10歳くらいから抽象的な思考ができるようになり、相手の気持ちを理解して行動できるようになったり、思いやりや正義感による行動といった生理的・本能的欲求以外の動機で行動をしはじめます。
また幼少期の両親との関わりが精神面に影響をもたらしてくるのもこの10歳くらいからで、保護者と適切な関係を築けないまま成長した子供の多くは他人との距離感を上手につかむことができず、攻撃的になったり陰湿ないじめのような行動に走りがちです。
それまで真面目にまっすぐ育ってきた子供によくあるのが、10歳前後から起こり始める友人とのトラブルです。
早い子はそれよりも前から同様の悩みを持つこともありますが、10歳以降から思春期にかけて友人とぶつかってケンカをしたり、苦手な人と価値観が合わずに悩んだりするようになります。
丁寧に優しい子になって欲しいと悪意を知らせずに育ってきた子供ほど、突然の悪意や攻撃に対しての耐性を備えることができず、特別な理由もなく自分につらくあたってくる相手のことを理解することができません。
そうした衝突が怖くて学校に行きたくないと言い出すことも非常によくあるため、そうした場合にはまずは両親・保護者として丁寧に話を聞いてあげるようにしましょう。
頭ごなしの否定ではなく味方として寄り添う姿勢を
友達同士のトラブルで学校や勉強をしたくないと子供が言い出したとき、まず絶対にやってはいけないのが「頭ごなしの否定」です。
「学校へ行きたくない」という子供に対して「行かなきゃダメでしょ」「そのくらい我慢しなさい」といった義務としての押しつけはむしろ子供から逃げ場を奪い、問題を悪化させてしまいます。
大切なのは何か学校でつらいことがあっても、家に帰ってくればきちんと味方になってあげるという安心感を与えるということです。
子度のときにこうした「守ってもらえる」という感覚があるかどうかは、将来的なメンタルの強さにつながっていきます。
もし問題が子供だけで解決できそうもないなら早めに学校や児童相談施設に連絡をし、周囲の大人がバックアップするという姿勢を見せてあげましょう。